[ArcServe UDP7] Windows 認証情報(IWA) を使用してドメインの Administrator でログインするとコンソールが表示されない
こんにちは、じんないです。
ArcServe UDP7 でバックアップサーバー構成しています。
ドメインの Administrator で 「Windows 認証情報(IWA) を使用してログインすると正しくコンソールが表示されない」 現象が発生していました。
Windows 認証情報 (IWA; Integrated Windows Authentication) を使用すると、ユーザー名とパスワードを入力することなく現在の Windows でログオン中の認証情報でログインできます。
今回はその回避策を紹介します。
想定環境
- OS: Windows Server 2016 Standard
- ログオンユーザー: ドメイン Administrator
- ソフトウェア: ArcServe UDP7
関連サービスを再起動するも解消せず
まずは ArcServe UDP7 関連のサービスを再起動しましたが、事象は解消しませんでした。
他の不具合にも使えるので関連サービスの再起動手順を記載しておきます。
コマンドプロンプトを管理者権限で開き、以下のディレクトリに移動します。
C:\Program Files\Arcserve\Unified Data Protection\Engine\BIN
サービスを停止する場合
CmdUtil.exe /stopall
を実行します。
※数分かかる場合があります。
サービスを開始する場合
CmdUtil.exe /startall
を実行します。
原因はローカルユーザーとドメインユーザーの名前が同じこと
今回の事象は ArcServe が公開している既知の問題として情報が公開されていました。
■IWA (Integrated Windows Authentication、統合 Windows 認証)認証情報を使用すると、Arcserve UDP コンソール ログインが失敗します。
現象
Windows アカウントとローカル アカウントのアカウント名が同じで、ドメイン アカウントとして Windows アカウントが使用されている場合。ローカル アカウントを使用している場合にのみ、Arcserve UDP コンソールへのログインが可能です。
つまり、ローカルアカウントに Administrator が存在している場合、ドメインの Administrator では Windows 認証情報を使用してログインできないようです。
解決策
解決策は下記のとおり2パターンあるようですが、今回は「ローカル アカウントと Windows アカウントの両方に同じ役割を割り当てる」方をやってみます。
解決策
この問題を回避するには、以下の解決法のいずれかを使用します。
◆ローカル アカウントを削除します。
◆ローカル アカウントと Windows アカウントの両方に同じ役割を割り当てます。
まずは Windows 認証情報 を使用せず、ArcServe UDP7 コンソールへログインします。
設定 > ユーザー管理 から Arcserve UDP ユーザー管理コンソールを起動
をクリックします。
新しいウィンドウが開くので サインイン
します。
左ペイン リスト
から 役割
をクリックします。
admin の ユーザーの割り当て
から ローカルの Administrator を追加します。
ユーザーの表示を行い、このように admin に ローカルの Administrator と ドメインの Administrator が表示されていれば OK です。
一度ログアウトし、再度 Windows 認証情報(IWA) を使用してログインしてみます。
正常にコンソールが表示されました。あとはウィザードに沿ってバックアッププランなどを設定していく流れです。
今回の事象は既知の問題のようですので、何かのアップデートで解消されることを望みます。
ではまた。