ThinkPad X1 Carbon (8Gen) でワイヤレス WAN (SIM) が HSDPA や UMTS となり回線速度が遅い (LTE にならない) 場合の確認点
こんにちは、じんないです。
最近、第5世代 ThinkPad X1 Carbon から第8世代の ThinkPad X1 Carbon に乗り換えました。
以前からワイヤレスWAN アダプターに mineo D プランのデータ SIM を挿してモバイルネットワークを使っているのですが、新しい機種に乗り換えたあとネットワークの通信がものすごく遅かったので調べてみました。
環境
- Lenovo ThinkPad X1 Carbon 8Gen (20U9)
- Windows 10 Pro (1909)
- mineo (D) Micro SIM
ネットワークが遅い理由
APN 設定を行うと、モバイルネットワークには接続できるのですが、何やら見慣れない表示が・・・
NTT DOCOMO (UMTS)
となっています。少し調べたところいわゆる 3G 回線ということだそうです。
お使いの環境によっては NTT DOCOMO (HSDPA)
となることがあると思いますが、大きくは同じで 3G 回線のようです。
以前は 4G (LTE) 回線につながっていたのでずいぶんと快適だったのですが、3G 回線だと最近の Web ページを見るだけでももっさりしています。
原因は APN 設定にあった
第5世代 ThinkPad X1 Carbon と同じように mineo の APN 設定を行っていたのですが、どうも設定を一部変える必要があったみたいです。 ※ mineo の APN 設定はこちらを参照 第5世代 ThinkPad X1 Carbon でワイヤレス WAN 接続 (mineo LTE SIM の APN 設定)
[Windows の設定] > [ネットワークとインターネット] > [携帯電話] > [詳細オプション] から APN を削除し、新しく作り直します。 ※あとから変更できないパラメータのようです。
変更する箇所は APN の種類を**「インターネットおよびアタッチ」**にするだけです。 ※ もともとは「インターネット」でした
この「アタッチ」というのが 4G (LTE) をつかまえるためのプロファイルのようです。
参考までにその他の項目の設定値を載せておきます。
項目 | 設定値 | 備考 |
---|---|---|
プロファイル名 | mineo | 任意でよいです |
APN | mineo-d.jp | |
ユーザー名 | mineo@k-opti.com | |
パスワード | mineo | |
サインイン情報の種類 | なし | |
IP の種類 | 既定 | |
APN の種類 | インターネットおよびアタッチ |
これで、携帯ネットワークを ON/OFF すると 4G LTE 回線につながると思います。
3G 回線と 4G (LTE) 回線の比較
4G (LTE) 回線になったことで、回線速度もですが携帯ネットワーク ON から実際に接続状態になる時間がものすごく早くなりました。
現場などでスリープを解除してからネットワークにつながるまで少しもたつきを感じていたので、これはかなりうれしいです。
分類 | 回線 | 接続までの時間 | 回線速度 |
---|---|---|---|
3G 回線 | NTT DOCOMO (UMTS) | 36秒 | 3.6Mbps |
4G 回線 | NTT DOCOMO (LTE) | 6秒 | 110Mbps |
NTT DOCOMO (UMTS) の時の回線速度
NTT DOCOMO (LTE) の時の回線速度
平日 13:30ごろでほぼ同じ時刻に測定しています。
同じ現象でお困りの方はぜひ試してみてください。
ではまた。
参考
ThinkPad X1 Carbon Yoga 2019 LTEが遅い(3G固定) つながるまでに時間がかかる対処法 | ThinkPad X240sを使い倒す シンクパッドのレビュー・カスタマイズ