人
早いもので、事務所の鍵を手にしてから1週間が経とうとしています。
時間が経つのが早いです・・・。
さて、「人」というタイトルで始めましたが、今日は最近すごく感じたことについて書きたいと思います。
システム関連をお世話させて頂いた、あるお店が、8月いっぱいで休業されることを決められました。
小さく商売をされているのですが、新規は一切受付ができないほど人気店で、有名なお店でした。
休業の理由は体調不良で、再開するために前向きな決断をされ、既存のお客様には説明を順次されているそうなのですが、
「この店じゃないなら意味がないから待ってる」というような言葉を多数頂けたと。
また、つらい決断にも関わらず、1人1人に手書きで休業のお知らせを手紙に書いたとのことでした。
すると、受けとったお客様からはすぐに連絡があり、どの方も激励・心配をして下さったようです。
常にお客様の立場にたち、対応をしておられました。私もこの話を聞いた時には驚きましたが、話を聞いていて感じたことがあります。
仕事をしていると、当然 利害関係というものが生まれますが、そんな中でも相手の立場に立って真摯に対応していることが予約も取れない有名店へとつながり、こういう事態には涙を流すほど、その関係を超えた反応をお客様がして下さる、
やっぱり、「人」だな、と思いました。
よく、CS (Customer Satisfaction: 顧客満足度)をあげよう!と言いますが、そう言いながらそれを実践できていない状態はよくあるのではと思います。
私も我が身を振り返り、この方のように常に真摯に対応できていたかというと反省点もあります。
人は人に仕事を依頼し、その仕事を実践するのは人であり、アフターケアをするのも人である。 そして、人がまた人を呼び、循環する。
だから、人を大切にしない、我が身を振り返らないといつか自分に返ってくるのではないか、改めて身にしみました。
こういった考えは賛否あり、利益重視ではないのかもしれないですが、私自身はこのような考えにはとても共感します。
顧客本位という点で思い出すのは、私がIT業界に転身する前に働いていた工場で出会った「三直三現」という言葉です(三現主義とも言います)。今でも心の奥で意識しています。
三現とは、「現地・現物・現認」という意味ですが、「三直三現」という表現にすると、
- 直ぐ現地へ
- 直ぐ現物を
- 直ぐ現認する
という意味合いになるのですが、踊る大捜査線で言う、「事件は会議室で起きてるんじゃない!」ということですね。
まさにこれに通ずるなと。
よい気づきをさせて頂いたこのような方々に感謝です。
常に振り返りながら、進めるような「人」になれたな、と思います。
以上、桝田がお届けしました。
(本記事は過去ブログからの移行記事です。)