[Hyper-V] 容量の大きいVHDXのエクスポート・インポート時間を計測する

[Hyper-V] 容量の大きいVHDXのエクスポート・インポート時間を計測する

こんにちは。

今回はある案件で、500GB程度のHyper-Vの仮想マシンをエクスポートして、その後再度インポートする という内容のものがあり、その際に評価した結果を記事にしました。

簡単な図ですが、以下の ①の時間②の時間 を計測します。

2019 07 20 21h51 39

計測方法は、開始時刻と終了時刻をメモして行いました。

計測結果

  1. エクスポートは、約6時間50分
  2. インポートは、約2時間20分 かかりました。

評価環境

  • ホストOS Windows Server 2016 Standard
  • 仮想OS Windows Server 2012 R2
  • 仮想OSのCドライブ 500GB

インストール直後のCドライブの空き容量 489GB 2019 07 19 18h00 01

外付けHDDは、Dドライブ として認識していることを前提とします。

テスト用の仮想マシンを作成する

以下の流れでに 仮想ディスク ( VHDX )を作成 します。 2019 07 22 11h05 11

2019 07 22 11h05 53

2019 07 22 11h06 20

2019 07 22 11h06 40

2019 07 22 11h07 06

2019 07 22 11h07 42

2019 07 22 11h08 02

仮想ディスクが作成できていることを確認します。 2019 07 22 08h54 54

作成したVHDX を指定して仮想マシンを作成 し、OSのインストール等の準備を済ませます。 ※仮想マシンの作成手順は割愛します。

エクスポート時間の計測

エクスポートの流れ

前項で作成した仮想マシンを起動(実行)し、外付けHDD (Dドライブ) エクスポートします。 以下の流れでエクスポートします。

2019 07 22 08h56 36

2019 07 22 08h57 28

エクスポートに要した時間

約6時間50分 かかりました。

今回は案件の状況を再現するために起動状態で実施しましたが、エクスポート中はやはり動作が重く なりました。

エクスポートした仮想マシンはをシャットダウンし、仮想ディスク (C:\Hyper-V\test.vhdx) を削除します。

Hyper-Vマネージャーから一覧も削除 します。(これをしないとインポート時にエラーが発生します) 2021 09 13 10h11 14

インポート時間の計測

インポートの流れ

以下の流れでインポートします。

2021 09 13 10h00 25

2021 09 13 10h00 38

2021 09 13 10h09 28

2021 09 13 10h09 40

2021 09 13 10h09 53

2021 09 13 10h10 02 1

エクスポート場所は、元あった場所 (C:\Hyper-V\test.vhdx) を指定します。

インポートに要した時間

約2時間20分 かかりました。

インポートした仮想マシンが無事起動することを確認し、評価は完了です。

あとがき

あとがきに、ダミーファイル作成 に関しての情報を記載します。

ダミーファイルを作成する場合には以下の記事・ツールが便利です。 ダミーファイル作成ソフト – GFileCreator | ぽーたぶるっ!

別の方法として 標準コマンドである fsutil を利用して、Windows上で大容量のファイルを作成できます。 しかし、ゼロデータのみで作成されるため仮想ディスク(VHDXファイル)の容量が大きくなりません。 Windows 10対応:巨大サイズのファイルを簡単に作る(fsutilコマンド編):Tech TIPS - @IT

たとえば、100GBのファイルを作成して以下のように仮想マシン内に格納しても、 2019 07 19 18h03 23

仮想ディスク(VHDXファイル)の容量が変わりません。 2019 07 19 18h06 28

時間計測の参考になれば幸いです。

それでは次回の記事でお会いしましょう。

norikazum