ownCloudをActiveDirectory認証にする

ownCloudをActiveDirectory認証にする

ownCloudをActiveDirectory(AD)認証に対応する方法を紹介します。

ownCloudは、Dropbox のようなオンラインストレージサービスを構築することができるオープンソースソフトウェアです。

前提

  1. ActiveDirectoryが構築されていること。
  2. ownCloudが構築されていること。

手順

  1. 管理者権限を持つユーザでログインします。
  2. 左上メニューの、ファイル→アプリを選択します。

ownCloud01

ownCloud01

  1. 左メニューの無効を選択し、LDAP User and group backendを有効にします。

ownCloud02

ownCloud02

  1. 有効にした後、右上メニューのadmin→管理と進みます。

ownCloud03

ownCloud03

  1. 左メニューのLDAPを選択します。

ownCloud04

ownCloud04

  1. サーバータブを設定します。以下で設定しているドメイン名はmydomain.msen.jpです。
  • 1行目:サーバーのIPアドレスを入力し、ポート検出をクリックします。正しい場合は検出に成功します。
  • 2行目:管理権限のDNを記載します。特に制約がないため、administratorとしています。
  • 3行目:2行目で記載したユーザーのパスワードを入力します。
  • 4行目:ベースDNを記載します。

ownCloud05

ownCloud05

  1. 入力後、ベースDNをテストのボタンをクリックし設定OKと出ることを確認します。
  2. ユーザータブを設定します。以下は一例ですが、環境や絞り込み条件によって読み替えてください。
  • only these object classes には、person を設定します。
  • さらにグループで特定するため、グループを設定します。

ownCloud06

ownCloud06

  1. 前項の下部に進み、設定を検証し、ユーザを数えるボタンをクリックし検索されたユーザー数と設定OKが出ることを確認します。

ownCloud07

ownCloud07

  1. ログイン属性を設定します。
  • sAMAccountNameを設定し、ユーザー名を入力の上 設定のチェックをクリックし設定OKが出ることを確認します。

ownCloud10

ownCloud10

  1. ここまでの設定で、前項で検索されたユーザーが登録されますが、現状ではユーザーIDがUUIDという長い文字列となるため、続けてエキスパート設定を行います。

ownCloud09

ownCloud09

  1. エキスパート設定を選択し、内部ユーザー名属性に sAMAccountNameを入力します。

ownCloud08

ownCloud08

  1. 前項の下部に進み、ユーザー名とLDAPユーザーのマッピングをクリアするグループ名とLDAPグループのマッピングをクリアするをクリックし、続けて設定をテストをクリックし成功することを確認します。

ownCloud11

ownCloud11

  1. 右上メニューのadmin→ユーザーと進みます。

ownCloud13

ownCloud13

  1. ユーザーIDが正しく名前で出ていることと、ActiveDirectoryのユーザーが自動で登録されていることを確認します。

ownCloud12

ownCloud12

上記までの設定により、ownCloudをAD連携にすることができました。

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