Visual Studio Code でエディターの水平分割やソースコード整形が可能に (2016/10 version 1.7)
Visual Studio Code の 2016年10月度アップデート Version 1.7 が提供されていますので、私が気になった部分を紹介します。
Visual Studio Code October 2016 1.7
ただし 1.7 自体は不具合があり、修正された 1.7.1 がリリースされていますので、こちらを紹介します。
ワークベンチ
水平分割レイアウトに対応
これまでは垂直方向にしか分割できなかったエディターペインの分割が水平方向にもできるようになりました。
これにより一行の長いソースコードでも複数を同時に表示して編集できるようになりました。
切り替え方法は下記の 4 種類です。まだこのあたりは日本語が完全ではありません。
- 表示メニューから “Toggle Editor Group Layout” を選ぶ
- コマンドパレットの “Toggle Vertical/Horizontal Editor Group Layout” を使う
- 「開いているエディター」の切り替えボタンを使う
- ショートカットキー:
Shift+Alt+1
残念ながら水平分割と垂直分割を併用することはできません。
エディター
キーボードショートカットリファレンス
VS code 純正の キーボードショートカットのチートシート が提供されるようになりました。
VS code ヘルプメニューの “Keyboard Shortcuts Reference” から開くことができます。
実体は PDF ファイルなので、下記から OS 別にダウンロードすることもできます。
マルチ OS で動作する Electron アプリらしい配慮ですね。
ドキュメント全体/選択範囲のフォーマット整形
個人的にとてもうれしい、ソースコードの整形機能がつきました。これまでも拡張機能で対応できましたが、標準で使えるのはやはり便利です。
デフォルトのショートカットは下記の通りです。
- ドキュメント全体
Shift+Alt+F
- 選択範囲のみ
Ctrl+K Ctrl+F
ただ標準では JavaScript, TypeScript, JSON, HTML などしか対応していないため、たとえば PHP を整形するには別途後述の “Formatters” カテゴリーの拡張機能をインストールする必要があります。
言語
JavaScript IntelliSense
JavaScript 向けの IntelliSense が進化して ATA (Automatic Type Acquisition = 自動型取得) 機能が追加されました!という内容なのですが、 残念ながらバグがあり、 v1.7.1 ではとりあえず無効になっています。
詳しくはこのあたりを参照してください。
修正されたリリースを期待しましょう。
HTML の中で CSS 補完
これはそのままの機能ですが、 HTML ファイルの中で CSS ファイルのコード補完、検証、色識別などが使えるようになりました。
HTML に直接記述する場合もあると思うので、割と便利な機能だと思います。
TypeScript/JavaScript 保存時の自動修正
vscode-eslint
や vscode-tslint
といった拡張機能を利用しているとき、下記のオプションを true
にしておくと、ファイルセーブ時に修正可能な warning を自動で修正してくれるようになりました。 (各linter で fixable なもののみだと思います。)
{
"eslint.autoFixOnSave": true,
"tslint.autoFixOnSave": true,
}
拡張機能
“Keymaps” カテゴリーの新設
キーボードショートカットのマッピングを VS code 標準のものから変更するための拡張機能を示す “Keymaps” カテゴリーが新設されました。
同時に VS code と並んで人気のある Atom や Sublime Text のキーマップ用拡張機能 が Microsoft から提供されるようになっています。
“Formatters” カテゴリーの新設
同様にソースコードフォーマットを行う拡張機能のための “Formatters” カテゴリーも新設され、フォーマッターが探しやすくなりました。
拡張機能の無効化機能の追加
これまで VS code の拡張機能はインストールかアンインストールしかなかったのですが、 無効化 ができるようになりました。
しかも、完全な無効化だけではなく、ワークスペース(プロジェクト)ごとの無効化にも対応していますので、「○○のプロジェクトではこの拡張機能は使わない」などの制御ができます。
あとがき
このほかにいろいろあるのですが、割愛します。ごめんなさい(笑)
VS code は月次のアップデートでわかりやすいですね。どんどん機能強化されていっているので、今後も楽しみです。