WLX222とNETGEARスイッチでSSIDにタグVLAN、仮想コントローラーuntagを設定する方法

こんにちは。
今回は、NETGEARのスイッチと、YAMAHA WLX222 を利用してタグVLANを構成したWi-Fi環境を作成する内容です。
NETGEAR側の設定に少し癖があり、はまりましたので記録も兼ねて記事にします。
環境
- スイッチ: NETGEAR S3300-28X
- 無線AP: YAMAHA WLX222
概要
以下のような環境を実現したい場合です。
- ネットワークスイッチから、VLAN 1, 10 ,20 を流す
- VLAN 10,20 は SSIDとして設定し、VLAN 1 は仮想コントローラー接続用に使用する。
設定
ポイントは以下の3点です。
- WLX222 と接続するポートでは「タグ VLAN」と「ポート VLAN(= Untag VLAN)」を併用すること
- タグ VLAN はSSID用、ポート VLANは仮想コントローラー接続用に分けて使います。
- タグ VLAN はSSIDとして利用する
- たとえば VLAN 10 や VLAN 20 をSSIDに割り当ててWi-Fiネットワークを構成します。
- ポート VLAN(Untag VLAN)は仮想コントローラー用に利用する
- 仮想コントローラーはUntag通信のみ対応なので、接続ポートのPVIDにVLAN 1を設定する必要があります。
※ ポート VLAN = PVID
NETGEAR S3300-28X
管理画面にログインします。 今回は 2/g3 に設定します。
Switching -> VLAN -> Advanced -> VLAN Membership
に進みます。
仮想コントローラーとの接続に使用する VLAN 1 を設定するポートをクリックして Untagポートの設定U
にします。
この設定がポイント (仮想コントローラーは Untag VLAN しか通信できない) です。 これが分からず、ずっと通信できなかったという結論です。
次に、Switching -> VLAN -> Advanced -> Port PVID Configuration
に進みます。
設定するポートをチェックして、以下のように設定します。
tagポートの設定
各設定後に Apply
ボタンをクリックして反映することを忘れないように注意します。
YAMAHA WLX222
今回の評価では、仮想コントローラー設定はWLX222のデフォルトです。
以下のようになります。
SSID の設定は、以下のとおりです。 ポイントはVLAN IDの指定部分です。
これで、仮想コントローラーアクセスができ、かつVLAN10とVLAN20をSSIDに設定できます。
VLAN10 の SSID に接続できました。
VLAN10に接続成功
VLAN20 の SSID に接続できました。
VLAN20に接続成功
NETGEAR 側の設定で、tag VLAN と untag VLAN を分けて設定する方法が分からず、かなりの時間を費やしました。
参考になれば幸いです。 それでは次回の記事でお会いしましょう。