Mi Fitness のワークアウトデータを分析する方法 (データダウンロード編)

こんにちは、ひらたつです。

普段、趣味でランニング、筋トレ、テニスなどをしています。
（最近テニスはあまりできていませんが、、）

特にランニングに関しては、今年の年末にフルマラソンに出て昨年の記録を更新することを目標に取り組んでいます。

そのため、ただ走るだけでなく、LSD (Long Slow Distance) や SIT (Sprint Interval Training)、通常のインターバルトレーニングなどを取り入れたメニューを組んでいます。

ランニングする時には心拍数やペースなど記録したいので、スマートウォッチ (Xiaomi 製の Mi Watch) で各種のデータを測定しています。

ランニング時にスマホを持ちたくなかったので、衛星測位システム内蔵の Mi Watch を使っています。

Mi Watch で測定したデータを確認するには Mi Fitness というアプリを使います。

このアプリではランニングごとの心拍数やペースなどが確認できます。

いつもランニング後にはこのデータを確認していましたが、トレーニングする中で1ヵ月や3ヵ月前と比べて現在の走力が向上しているのか確認したくなりました。

しかし、Mi Fitness の標準機能では確認する術がありません。

そこで、自分でワークアウトの生データを取得して、分析してみようと思い立ちました。

データダウンロード、データ分析の2段階の構想で、今回は データダウンロード編 です。

想定環境

• アプリケーション：Mi Fitness
• ハードウェア：Mi Watch
• その他：Mi アカウント作成済み

データダウンロード

ログイン

データはアプリからダウンロードするのではなく、Xiaomi の Web サイトからダウンロードします。

下記の URL にアクセスし、ご自身の登録しているアカウントでサインインしてください。

Xiaomi アカウント - サインイン

無事サインインできると以下のページが表示されます。

データダウンロード

データをダウンロードするには、左にあるメニューから「プライバシー」に移動します。

プライバシーに移動するとアカウント認証が求められます。

「送信」ボタンを押すと画面に表示されている（事前に登録している）メールアドレスに認証コードが送られます。

メールアドレスに送られてきたコードを入力するとプライバシーページを閲覧できるようになります。

「データを管理」をクリックします。

アカウントに紐づいているデータ項目が表示されます。
今回は Mi Fitness のデータをダウンロードしたいので、Mi Fitness 項目のダウンロードボタンをクリックします。

下図の表示が出ますので、60秒待ってから「OK」ボタンを押します。

データを送るまで最大15営業日必要と書かれていますが、私の場合は5分くらいでダウンロードリンクが記載されているメールが届きました。

「Copy of personal data- MI Fitness」というタイトルでメールが届きます。

メールに記載されている「Download」ボタンを押すとダウンロードできるサイトへ飛びます。

メールにデータ解凍用のパスワードが記載されていますので、メールを消さないように注意ください。

リンク先に飛ぶと「file #1」という記載があり、そこをクリックすることでようやくデータがダウンロードできます。

ダウンロード後はメールに記載されているパスワードで解凍してください。

データの種類

データの説明

解凍後に確認すると、以下の14個のデータが入っていると思います。

それぞれのファイルの中身を確認し、概要を整理しました。

※ MiFitness_data_copy_guide.pdf というファイルに各ファイルの概要が記載されていますが、分かりにくかったので自分なりの理解で記載しています。

※1 Mi Warch は日常の活動、ワークアウト、ストレスなどから使用者の残エネルギー値を計算してくれる。

今回はワークアウトデータを分析したいので、<ダウンロード日>_<アカウントID>_MiFitness_hlth_center_sport_record.csv が該当するファイルになります。

ランニングデータの詳細

<ダウンロード日>_<アカウントID>_MiFitness_hlth_center_sport_record.csv の中身は以下のようになっています。

• Uid: アカウントID
• Sid: データのソースデバイスID
• Key: Category を細分化した分類
• Time: トレーニングが終了した時間
• Category: トレーニングの分類
• Value: トレーニングの詳細データ
• UpdateTime: データの更新日時

この中で、Value にワークアウトデータの詳細が入っていました。

Category によって Value の中身は少し違うようです。

ランニングの Value は以下のようになっていました。

※ データの右側の 👈 標高の平均 [m] などは私が追加しています。

{
  "avg_height":7.687015,  👈 標高の平均 [m]
  "avg_hrm":171,  👈 心拍数 の平均
  "calories":587,  👈 活動で消費したカロリー [kcal]
  "distance":10144,  👈 走った距離 [m]
  "duration":2635,  👈 ランニングしていた時間 [s]
  "end_time":1678136264,  👈 トレーニング終了時間 (UNIX時間)
  "energy_consume":28,  👈 エネルギー消費量
  "fall_height":0.0,  👈 下降した標高の長さ
  "hrm_aerobic_duration":188,  👈 心拍数が有酸素運動の領域になっている時間 [s]
  "hrm_anaerobic_duration":603,  👈 心拍数が無酸素運動の領域になっている時間 [s]
  "hrm_extreme_duration":1791,  👈 心拍数が最大酸素摂取量の領域になっている時間 [s]
  "hrm_fat_burning_duration":23,  👈 心拍数が脂肪燃焼の領域になっている時間 [s]
  "hrm_warm_up_duration":10,  👈 心拍数がウォーミングアップの領域になっている時間 [s]
  "max_cadence":192,  👈 ケイデンス (1分間の歩幅) の最大値
  "max_height":8.8,  👈 標高の最大値
  "max_hrm":195,  👈 心拍数の最大値
  "max_pace":247,  👈 最高ペース [s/km]
  "max_speed":18.31163,  👈 最大スピード [km/h]
  "min_height":5.7,  👈 標高の最低値
  "min_hrm":78,  👈 心拍数の最低値
  "min_pace":287,  👈 最低ペース [s/km]
  "proto_type":1,  👈 ？
  "recover_time":72,  👈 トレーニングの疲れから回復するために必要な時間 [h]
  "rise_height":2.0,  👈 上昇した標高の長さ
  "sport_type":1,  👈 ？
  "start_time":1678133623,  👈 トレーニング開始時間 (UNIX時間)
  "steps":7923,  👈 歩数の合計
  "time":1678133623,  👈 トレーニング開始時間 (UNIX時間)
  "total_cal":636,  👈 運動+基礎代謝?の合計消費カロリー
  "train_effect":5.0,  👈 トレーニング効果 (0から5)
  "timezone":36,  👈 タイムゾーン
  "version":3,  👈 ？
  "vo2_max":55,  👈 最大酸素摂取量
}

ランニングに関するデータのほとんどすべてが入っていますが、心拍数やペースのより詳細なデータはありませんでした。

他のファイルを見てもなかったので、詳細なデータは手に入らないのかもしれません。

次回はデータを分析しようと思います

今回はデータをダウンロードする方法と、ランニングデータの詳細を確認しました。

次回はこのデータを分析しようと思います。

目標は、10km ± 1km の範囲に当てはまるランニングデータをダウンロードして、平均ペースや平均心拍数のデータを日付ごとに並べることです。

最後に

今回は Mi Watch の例を紹介しましたが、Mi Fitness には他のデバイス（POCO Watch や Redmi Watch 2 Lite など）も登録できます。

それらのデバイスでも同様の方法でデータがダウンロードできるはずですので、試してみてください。

では、またお会いしましょう。