Red Hat Enterprise Linux を 組織IDでアクティベーションする方法

Red Hat Enterprise Linux を 組織IDでアクティベーションする方法

こんにちは。

先日お客様環境にRed Hat Enterprise Linux 8 をアクティベーションしたのですが、Red Hat アカウント によるものではなく組織IDによるアクティベーションでした

成功するまでに少しはまりましたのでメモとして記事にします。

以前の記事Red Hat アカウント によるアクティベーション を記載しています。

Red Hat における 組織ID の発行について

今回はお客様から 組織ID と アクティベーションキーを提供いただきました。

それを使用して後述の方法でアクティベーションするのですが、組織IDとアクティベーションキーの発行についても触れておきます。

この作業は組織の管理者だけが可能 です。 こちらも参考になります。

Red Hat Subscription Management における組織 ID について理解する - Red Hat Customer Portal

  1. アクティベーションキーページ にアクセスします。※要ログイン

  2. 以下の画面になります。

2022 01 04 15h35 04 表現がややこしいですが、「組織IDのアクティベーションキー」の横の数字が組織ID です。

  1. 同画面から 新規作成(①)をクリック します。

  2. 名前に任意のものを入力(①)し、割り当てるサブスクリプションを選択(②)し作成(③)をクリック します。

2022 01 04 15h40 24 ここでも表現がややこしいですが、①の名前がアクティベーションキー になります。自動アタッチを有効にし、サブスクリプション(③)を割り当てるとアクティベーションと同時にサブスクライブ されます。

以上で完了です。 2022 01 04 15h40 44

アクティベーションの流れ

  1. Red Hat Enterprise Linux 8 を構築
  2. 組織ID と アクティベーションキー の情報を入手する
  3. コマンドでアクティベーションする。

実行イメージ

ここでは、例として 組織IDを1xxxxxxxアクティベーションキーをtest-org とします。

以下のコマンドを実行します。

subscription-manager register --org=1xxxxxxx --activationkey=test-org

結果は以下のとおりです。

# subscription-manager register --org=1xxxxxxx --activationkey=test-org
このシステムは、次の ID で登録されました: 7d50c8bf-3813-4cf3-b122-7ebcb80438b6
登録したシステム名: test-srv
インストール済み製品の現在の状態:
製品名: Red Hat Ansible Engine
状態:   サブスクライブ済み

製品名: Red Hat Enterprise Linux for x86_64
状態:   サブスクライブ済み

画像は合成ですが正常にアクティベートされています。 2022 01 04 15h55 29

アクティベーション解除は、通常通り unregister することで正常に行えました。

# subscription-manager unregister
登録の解除中: subscription.rhsm.redhat.com:443/subscription
システムの登録は解除されました。

2022 01 04 16h03 07

あとがき

お客様にアクティベーションは組織IDでお願いします、と言われ作業当日を迎え、事前に調べていたコマンドでは通らず、はまりました。

それでは次回の記事でお会いしましょう。

norikazum