Windows の電源設定で無効にしても勝手にスリープになる現象を回避するには

Windows の電源設定で無効にしても勝手にスリープになる現象を回避するには

ThinkPad X1 Yoga に OneLink+ ドックをつないで使っていますが、なぜか数分するとパソコンがスリープになる現象があって、トイレにいっている間にスリープになるのでけっこうストレスでした。

やっと解決方法を探し当てたので、まとめておきます。

環境

  • ThinkPad X1 Yoga (2016) + OneLink+ Dock
  • Windows 10 Pro

現象

  • PC を操作せずに数分経つと自動でスリープになる。
  • Windows の電源オプションでは自動スリープは無効になっている。
  • (私は意識していませんでしたが)USB のマウスやキーボードで復帰させた場合のみ起こる
  • スリープから復帰後、イベントビューアーで Kernel-Power イベントを見てみると スリープの理由: システム アイドル というログが記録されている。

原因

根本的な原因は Windows のシステム無人スリープ タイムアウト (System unattended sleep timeout) です。

Power Options - Add “System unattended sleep timeout” - Windows 7 Help Forums によると

“System unattended sleep timeout” is how many minutes the system will wait idle after waking up in an unattended state before automatically going back to sleep or hibernation.

つまり「システムがスリープを無人で解除したとき、スリープに戻るまでの時間」らしいです。電源ボタンで復帰させていない場合、「システムがスリープを無人で解除したとき」として扱われるようです。完全なる Windows の罠。

そして、この値、標準では数分に設定されているようです。さらに困ったことに、なぜかこの設定はデフォルトでは Windows の電源オプションに表示されていないので、普通に設定していたのではどうがんばっても無理です。

というわけで、レジストリを書き換えて、設定を表示させてやるところからはじめなければなりません。

解決方法

1. レジストリを書き換え

Windows キーかスタートボタンを押して regedit + Enter でレジストリエディターを起動します。 UAC ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら [はい] をクリックします。

レジストリエディターが起動したら下記のキーを開きます。GUID っぽいのが含まれていますが、どの端末でも共通のキーのようです。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Power\PowerSettings\238C9FA8-0AAD-41ED-83F4-97BE242C8F20\7bc4a2f9-d8fc-4469-b07b-33eb785aaca0

レジストリエディターで HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Power\PowerSettings\238C9FA8-0AAD-41ED-83F4-97BE242C8F20\7bc4a2f9-d8fc-4469-b07b-33eb785aaca0 を開く

レジストリエディターで HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Power\PowerSettings\238C9FA8-0AAD-41ED-83F4-97BE242C8F20\7bc4a2f9-d8fc-4469-b07b-33eb785aaca0 を開く

右側にある Attributes をダブルクリックし、値を 2 に書き換えます。終わったらレジストリエディターを閉じます。

2. 電源オプションを変更する

電源マークを右クリックするなどして電源オプションを開きます。

電源オプションを開く

電源オプションを開く

スリープの下に システム無人タイムアウト が出現しているはずなので、これの時間を長めに設定します。

スリープ→システム無人タイムアウトを設定

スリープ→システム無人タイムアウトを設定

[OK] を押して完了です。おそらくこれですぐにスリープすることはなくなったはずです。

参考

kenzauros