[Docker] 基本的な Docker コマンド集
Docker を使っていると、さまざまなコマンドを使用します。
そこで、個人的によく使用する Docker コマンドを備忘録がてらまとめました。
本記事では下記の環境で動作確認を行っています。
- Docker version 25.0.4
- Ubuntu Server 22.04.3 LTS
基本的な Docker コマンド
コンテナー関連のコマンド
コンテナーの一覧表示
現在実行中のコンテナーを確認するには、次のコマンドを使います。
$ docker ps
すべてのコンテナーを表示したい場合は、-a
オプションを追加します。
$ docker ps -a
コンテナーの起動
新しいコンテナーを起動するには、以下のコマンドを使用します。
ここでは、ubuntu
イメージを基にしたコンテナーを作成します。
$ docker run -it --rm -v /path/on/host:/path/in/container ubuntu
オプションの説明
-
-it
:
-i
はインタラクティブモードでコンテナーを起動するオプションです。標準入力を開き、コンテナー内でコマンドを直接入力できるようにします。
-t
は疑似ターミナルを割り当てるオプションで、コンテナー内のシェルへアクセスする際に使用します。この組み合わせにより、コンテナー内での対話的な操作が可能になります。
-
--rm
:
コンテナーの実行が終了した後、自動的に削除されるオプションです。短期的に使いたいコンテナーに便利で、後で不要なコンテナーが残らないようにします。
-
-v /path/on/host:/path/in/container
:
ホストのディレクトリ (/path/on/host
) をコンテナー内の指定したディレクトリ (/path/in/container
) にマウントします。これにより、ホストとコンテナー間でファイルを共有でき、コンテナーの削除後もホスト上のファイルは維持されるため、データの永続化に利用されます。
起動しているコンテナー内でコマンドを実行する
すでに起動しているコンテナー内で特定のコマンドを実行したい場合、exec
コマンドを使用します。
$ docker exec -it <コンテナーIDまたは名前> <コマンド>
例: bash シェルにアクセスする
起動中のコンテナー内で bash シェルにアクセスするには以下を実行します。
$ docker exec -it <コンテナーIDまたは名前> bash
コンテナーの停止
特定のコンテナーを停止するには、stop
コマンドを使用します。コンテナーIDまたは名前を指定します。
$ docker stop <コンテナーIDまたは名前>
コンテナーの削除
不要なコンテナーを削除するには、rm
コマンドを使用します。
$ docker rm <コンテナーIDまたは名前>
実行中のコンテナーを削除する場合は、-f
オプションを追加して強制的に削除します。
$ docker rm -f <コンテナーIDまたは名前>
イメージ関連のコマンド
イメージの一覧表示
ローカルに存在する Docker イメージを一覧表示するには、以下のコマンドを使用します。
$ docker images
イメージの削除
不要なイメージを削除する場合は、rmi
コマンドを使用します。
$ docker rmi <イメージIDまたは名前>
イメージのエクスポート
Docker イメージをファイルにエクスポートするには、save
コマンドを使用します。
このコマンドにより、指定したイメージを .tar
ファイルとして保存できます。
$ docker save -o <ファイル名>.tar <イメージ名>
イメージのインポート
エクスポートしたイメージを別の環境で読み込む場合は、load
コマンドを使用します。
エクスポートした .tar
ファイルを指定してイメージをインポートします。
$ docker load -i <ファイル名>.tar
まとめ
基本的な Docker コマンドを紹介しました。
どれもよく使うコマンドですので覚えておくと開発がスムーズになると思います!
この記事が、Docker を活用する皆さんのお役に立てれば幸いです。それではまた!