ドライブシールドSS10でPC復元環境を構築する

ドライブシールドSS10でPC復元環境を構築する

こんにちは、じんないです。

今回はIDK社のドライブシールドSSを使った復元環境を構築してみます。

とあるシステム導入の際に復元環境に触れる機会がありました。

復元環境とは再起動すると元通りになる環境を指します。

導入によるメリットとしてはファイルの改ざん個人情報の流失防止ウィルスなどによる外部脅威からの防御などさまざまです。

学校や企業内PCをはじめ、パソコン教室、ホテルなど不特定多数のユーザが使用するPCに導入されています。

弊社でもドライブシールドSSを導入し、評価を実施しました。

使ってみて思ったのは、復元性の良さです。

評価では仮想化環境を使用することが多いのですが、スナップショットだとドメイン参加後に復元するとうまくいかないことがしばしばありました。

ところが、

複数の復元ポイントを作成することができませんが、トライ&エラーを繰り返す必要のあるテストなんかにはもってこいではないかと思います。

ではさっそっく、ドライブシールドによる復元環境を構築していきましょう。

前提

ドライブシールドSSにはスマートコントロールと呼ばれるリモートからクライアントを管理できるツールがありますが、今回は使用しません。

事前作業

スリープ設定の無効化

コントロールパネル > ハードウェアとサウンド > 電源オプション > プラン設定の編集 より、「詳細な電源設定の変更」をクリック。 drive shield ss10 1

スリープ関係の設定をすべて**「なし」「無効」**にします。 drive shield ss10 2

更新プログラム確認の停止

コントロールパネル > システムとセキュリティ > Windows Update > 設定の変更

重要な更新プログラムで **「更新プログラムを確認しない(推奨されません)」**に設定 drive shield ss10 3

システム保護の無効化

コントロールパネル > システムとセキュリティ > システム より**「システムの保護」**をクリック drive shield ss10 4

システムの保護タブ > 構成 drive shield ss10 5

システムの保護を無効にするに設定 drive shield ss10 6

インストール

OSのビット数にあったインストーラを実行 drive shield ss10 7

ドライブシールドSSには.NET Framework 3.5が必要なため、「この機能をダウンロードしてインストールする」をクリック。 drive shield ss10 8

インストールが完了し、「閉じる」をクリック。 drive shield ss10 9

「Next」をクリック。 drive shield ss10 10

「Next」をクリック。 drive shield ss10 11

ライセンス条項に同意し、「Next」をクリック。 drive shield ss10 12

今回はインターネット経由でライセンス認証するた真ん中の「Select to Register Manually」を選択し、「Next」をクリック。 drive shield ss10 13 スマートコントロールから一括ラインセンス認証する場合 「Select to Register with Smart Controlo Managed Licensing」 ・インターネット環境がない or プロキシ環境でライセンス認証する場合 「Select to Register Manually」

ライセンスキーを入力し、「Next」をクリック。 ※認証が開始されます。 drive shield ss10 14

パスワードを指定し、「Next」をクリック。 このパスワードは復元を有効にしたり解除したりする場合に必要となります。 drive shield ss10 15

次にキーボード・マウスのロック解除用のパスワードを入力し、「Next」をクリック。 この設定はスマートコントロールからキーボードとマウスをロックした場合の解除用のパスワードです。 スマートコントロールを使用しない場合はそれほど意識する必要はありません。 drive shield ss10 16

今回はデフォルトインストールを行いますので、「Default Installation」を選択し「Next」をクリック。 drive shield ss10 17

設定内容を確認し、「Next」をクリック。 drive shield ss10 18

「Next」をクリックするとインストールが開始されます。 drive shield ss10 19

「Finish」をクリックすると再起動され、インストールが完了します。 drive shield ss10 20

動作チェック

まずは復元を有効化

再起動が完了すると、タスクトレイに赤い六角形のアイコンが表示されます。 drive shield ss10 21

右クリックメニューから設定画面を起動します。 drive shield ss10 22

インストールした直後はプロテクト解除モードになっています。 「プロテクト有効」をクリックします。 drive shield ss10 23

パスワードを求められますので、インストール時に入力したものを入力し「OK」をクリック。 drive shield ss10 24

再起動が促されますので、再起動します。 drive shield ss10 25

再度ログイン後、タイスクトレイのアイコンが緑になっています。 drive shield ss10 26

設定画面では、「プロテクトモード」になっています。 これで復元が有効になりました。 drive shield ss10 27

復元されるかCheck!!

デスクトップ上に「復元テスト」というテキストファイルを作成します。 drive shield ss10 28

ここで、再起動をかけます。

再度ログインすると・・・

先ほど作成したテキストファイルが無くなっており、元の状態に戻っていました。 drive shield ss10 29

あとがき

冒頭で復元環境のメリットを述べましたが、設定を変更しても元に戻るので実は評価用マシンにも最適だったりします。

仮想化されていればスナップショットで代用は可能ですが、物理環境でも復元できるのは大きなメリットではないでしょうか。

ではまた。

jinna-i