[サーバー証明書] UPKI向けCSRとTSVの作成方法

こんにちは。

今回は、UPKI電子証明書発行サービスの利用 について紹介する記事です。

UPKIは、国立情報学研究所(National Institute of Informatics※)が運営する、学術機関(大学,短大等)向けの電子証明書発行サービスです。
概要 – UPKI電子証明書発行サービス
以降、NIIと記載

今回の記事では、証明書の発行依頼をするために必要なTSVの作成までの流れを説明します。

概要

大きな流れは以下のとおりです。

  1. 秘密鍵の作成
  2. CSRの作成
  3. TSVの作成

シチュエーションとして、弊社が学術機関のサーバーを設定する業者として証明書を入手するまでの流れを想定します。(あくまで一例です)

次項から順番に作業を開始していきましょう。

秘密鍵等の作成方法は色々とあると思いますが、今回は opensslコマンドが利用できるCentOS で作業を進めます。

作成するドメインを test.msen.jp とします。
(注意:弊社は学術機関ではありませんので、実際にUPKIの証明書を発行してもらうことはできません。)

秘密鍵の作成

  • 鍵長を2048bitで秘密鍵を作成します
    以下のコマンドを実行します。
    openssl genrsa -des3 -out test.msen.jp.passfrase 2048

パスフレーズが要求されますので入力します。

$ openssl genrsa -des3 -out test.msen.jp.key.passfrase 2048
Generating RSA private key, 2048 bit long modulus
......................................................................................................+++
......................+++
e is 65537 (0x10001)
Enter pass phrase for test.msen.jp.key.passfrase:
Verifying - Enter pass phrase for test.msen.jp.key.passfrase:

正しく入力できれば、 test.msen.jp.key.passfrase というファイルができます。

  • 前項で作成した秘密鍵からパスフレーズを解除します。
    秘密鍵にパスフレーズが設定されていると、Webサーバーが起動するたびにパスフレーズを要求され、自動起動をすることが難しくなるため、今回はパスフレーズなしの秘密鍵を作成します。

以下のコマンドを実行します。

openssl rsa -in test.msen.jp.key.passfrase -out test.msen.jp.key

パスフレーズが要求されますので、先ほど入力したパスフレーズを入力します。

$ openssl rsa -in  test.msen.jp.passfrase -out test.msen.jp
Enter pass phrase for test.msen.jp.passfrase:
writing RSA key

正しく入力できれば、 writing RSA key と出力され test.msen.jp.key というファイルができます。

以上で秘密鍵の作成が完了です。

CSRの作成

  • SHA-256でCSRを作成する

以下のコマンドを実行します。
openssl req -new -sha256 -key test.msen.jp.key -out test.msen.jp.csr

コマンドを実行すると、DNの入力が求められます。
ルールについては以下を参照してください。
CSRに関するルール – UPKI電子証明書発行サービス

今回はテストのため、必須属性のみ正しく入力し その他は弊社の情報として入力します。
実際には学術機関に確認をして入力する必要があります。

以下のように入力しました。

Country Name (2 letter code) [XX]:JP
State or Province Name (full name) []:Osaka
Locality Name (eg, city) [Default City]:
Organization Name (eg, company) [Default Company Ltd]:MSEN Inc.
Organizational Unit Name (eg, section) []:
Common Name (eg, your name or your server's hostname) []:test.msen.jp
Email Address []:

Please enter the following 'extra' attributes
to be sent with your certificate request
A challenge password []:
An optional company name []:

説明は以下のとおりです。

  1. C=JP 固定値です。
  2. ST=Osaka 以下の ST固有一覧 から正しく入力します。
    ST固有値一覧 – UPKI_Manual – meatwiki
  3. L=そのままEnter原則としてサービス窓口に事前に届出したとおりの所在地の市区町村名をローマ字表記で指定する」とされていますので、学術機関に確認する必要があります。以前は Academe が固定でしたが、2018年7月9日以降に設定するとエラーとなるようです。そのままEnter すると Default City となりますので値を除外したい場合は *.(ピリオド)** を入力します。
  4. O=MSEN Inc. サービス利用申請時の学術機関名(英語表記)を設定する必要がありますので、学術機関に確認する必要があります。
  5. OU=空欄 省略可能項目です。
  6. CN=test.msen.jp サーバーのFQDNを誤りなく記載します。
  7. Email=空欄使用しない」とされています。

challenge password も空Enterします。

正しく入力できれば、 test.msen.jp.csr というファイルができます。

以上でCSRの作成が完了です。

TSV作成の手順で作成した CSRが必要となりますので作業端末にダウンロード します。

TSVの作成

NIIで提供されているツールを利用して作成します。

以下にアクセスします。
TSV作成ツール: 種別選択

以下の流れで作成します。

  1. 以下の画像を参考に作成を開始します

  2. ファイル選択から作成したCSRを読み込みます



    ↓(無事読み込まれました)

  3. 以下を参考に残りの情報を入力します

  4. ここまででTSVが作成され、ダウンロードボタンを押せばTSVがダウンロードされます

以上でTSVの作成が完了です。

学術機関の担当者様にTSVを送付し、証明書が発行されるのを待ちます。

あとがき

購入型のサーバー証明書とは少し手順が異なりますが、関連の作業をされているかたの参考になれば幸いです。

それでは次回の記事でお会いしましょう。

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