資格情報マネージャーが開けないエラーへの対処方法

資格情報マネージャーが開けないエラーへの対処方法

こんにちは。 最近、 Kingdom Hearts に再燃している k-so16 です。 20 年経っても色あせない名作を楽しんでいます(笑)

Windows では、 Git の認証情報は 資格情報マネージャー で保持されます。 Git で認証が必要な際に、毎回パスワードやアクセストークンを入力しなくても自動で認証を通してくれます。

資格情報マネージャーの開き方

資格情報マネージャーの開き方

基本的に、認証情報は 1 度入力すれば再度認証を求められることはないのですが、なぜか私の環境では再起動すると毎回認証を求められました。 認証情報が保存されていないのではないか と思い、資格情報マネージャーを開こうとしたところ、エラーが発生しました。

本記事では、発生したエラーの内容と、エラーの解決方法について紹介します。 なお、エラーが発生した際の OS のバージョンは Windows 10 21H2 でした。

エラーの内容

資格情報マネージャーを開こうとした際に表示されたエラーの内容は以下の通りです。

  • エラーコード: 0x80090345
  • エラーメッセージ
    要求された操作を完了できませんでした。
    コンピューターが委任に対して信頼されていて、
    現在のユーザーアカウントが委任を許可するように構成されている必要があります。

エラーメッセージを読む限りでは、ログイン中のユーザーではアクセス権限がないと言っているようです。 ログインしているユーザーには管理者権限が付与されているので、権限はあるはずなのですが、なぜかエラーが表示されました。

対処方法

エラーメッセージの内容から原因が推測できなかったので、エラーコードを Google で検索してみました。 すると、以下の記事がヒットしました。

資格情報マネジャーのエラー(エラーコード:0x80090345) - ふりばの雑記

上記の記事では、対処方法が 2 つ紹介されていました。

  • レジストリの設定
  • Windows Update 更新プログラムの削除

以降の節では、参考記事をもとに私が実際に試した対処方法の手順を紹介します。

Windows Update 更新プログラムの削除

まず更新プログラムの削除を試しました。 以下の更新プログラムを削除することで、エラーを解消できる場合があるようです。

  • KB2992611
  • KB3000850

これらの更新プログラムがインストールされていないか確認し、あれば削除してみることにしました。

更新プログラムの確認手順

  1. スタートメニューから 設定 を開き、 更新とセキュリティ を選択します。
    「更新とセキュリティ」を選択

    「更新とセキュリティ」を選択

  2. Windows Update の画面に表示される 更新の履歴を表示する を選択してください。
    「更新の履歴を表示する」を選択

    「更新の履歴を表示する」を選択

  3. 更新の履歴を表示する 画面が開いたら、 更新プログラムをアンインストールする という項目を選択します。
    「更新プログラムをアンインストールする」を選択

    「更新プログラムをアンインストールする」を選択

  4. 別ウィンドウで開かれる 更新プログラムのアンインストール の画面で対象の更新プログラムを検索します。
    対象の更新プログラムがインストールされているか検索

    対象の更新プログラムがインストールされているか検索

私の環境下では、どちらの更新プログラムもインストールされていませんでした。

レジストリの設定

更新プログラムが見つからなかったので、次にレジストリの設定変更を試しました。

Windows キーと R キーを同時に押すと ファイル名を指定して実行 という画面が表示されます。 画面上の 名前regedit と入力して OK を押します。 すると、レジストリエディターが開くはずです。

レジストリエディターの起動

レジストリエディターの起動

レジストリエディターが開いたら、以下のレジストリを開きます。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Cryptography\Protect\Providers\df9d8cd0-1501-11d1-8c7a-00c04fc297eb

設定などを変更していなければ、データの値が設定されていない、 REG_SZ という種類の 既定 の項目のみ表示されているはずです。 右クリックで 新規DWORD (32 ビット) 値を選択します。 名前は ProtectionPolicy を設定します。

パラメーターの新規追加

パラメーターの新規追加

新規作成された ProtectionPolicy の値が 0 になっているので、値を変更します。 変更するには、 ProtectionPolicy を選択した状態で右クリックし、 「修正」 を選択します。

ProtectionPolicy の値の修正

ProtectionPolicy の値の修正

編集画面が表示されるので、値のデータを 1 を設定します。

値のデータを 1 に設定

値のデータを 1 に設定

設定が完了したら Windows を再起動します。 再起動後、無事にコントロールパネルから資格情報マネージャーが開けるようになりました。

資格情報マネージャーが起動できた

資格情報マネージャーが起動できた

その他に解決したトラブル

資格情報マネージャーが開けるようになったことで、今まで抱えていた不便な現象も解消されました。

  • 起動のたびに認証を求められる
    • パソコン版 Google ドライブ
    • Slack
    • Google, GitHub などのブラウザのログインセッション

今まで資格情報マネージャーにアクセスできず、これらの認証情報が保持されなかったことでトラブルを起こしていたようです。 資格情報マネージャーへアクセスできるようになったことで、再起動後に毎回認証を求められなくなりました。

まとめ

本記事のまとめは以下の通りです。

  • 資格情報マネージャーが開けないエラーへの対処方法の紹介
    • 更新プログラムのアンインストール方法の紹介
    • レジストリの設定方法の紹介

以上、 k-so16 でした。 原因は分からないままですが、問題は解決したので一件落着としました(笑)

k-so16